韓国：Pilbara Minerals社、韓POSCO社とのJVによる韓国での水酸化リチウム工場建設計画において460mUS$の融資を韓国政府系銀行から調達

　2023年2月27日付けの地元メディアによると、豪Pilbara Minerals社は、韓POSCO社とのJV「POSCO Pilbara JV」を通して韓国Gwangyang（光陽市）で進める水酸化リチウム（Lithium Hydroxide Monohydrate：LHM）工場建設計画において、必要資金の60％に相当する460mUS$を、韓国政府運営の韓国産業銀行（KDB）及び韓国輸出入銀行から融資で調達した。Pilbara社によると、今回KDBからの融資調達により、同計画における資金調達は全て完了した。このLHM工場は、最大43千t/年のLHMを製造すると試算されており、2022年に建設が開始され、2023年終わり頃には製造能力21.5千t/年の第1系列が、2024年1～3月四半期には製造能力21.5千t/年の第2系列がそれぞれ操業を開始する予定である。Pilbara社は同JVにおいて現在18％の権益を保有しており、この権益を最大30％まで拡大するオプションを有する。同社は同計画において、2018年に自社権益保有率に相当する出資として、総額79.6mA$の5年もの転換社債をPOSCO社に発行している。