フィリピン：貿易産業省、鉱石の直接販売規制を行いたい考え

　2023年2月20日付け現地メディアによると、貿易産業省（DTI）は、鉱石の直接販売を禁止し、国内での鉱物加工への投資を促進することを求めている。
　DTI東京のDita Angara-Mathay特別貿易代表によれば、貿易産業省は、鉱石は枯渇する資源であるため、直接的な販売を停止し、新規参入者が高付加価値製品への鉱石の加工に投資することを奨励したいとした。また、これはニッケルだけでなく銅等も対象で、バリューチェーンを作り上げていかなければならないとした。
　貿易産業省のGlenn Peñaranda次官補によれば、貿易産業省は鉱業部門への投資を誘致するためにDTIが推進する政策の動きを正確に研究するワーキンググループを立ち上げた。同次官補によれば、具体的にどのような政策を進めるかについては、まだ最終決定していない。しかし、Alfredo Pascua貿易産業大臣は、付加価値鉱物、特にバッテリー製造で需要のある鉱物を輸出することで、我々の利益を強く促進するとした。