アルゼンチン：蘭Stellantis社、銅鉱山開発へ155mUS$出資

　2023年2月27日付けのプレスリリースによると、欧米自動車メーカーStellantis社（本社：蘭Hoofddorp）は、加鉱山会社McEwen Mining社の子会社である銅鉱山開発会社McEwen Copper社へ155mUS$の出資を行う。McEwen Copper社はアルゼンチンLos Azules銅プロジェクト及び米NV州Elder Creek銅・金プロジェクトの権益を100％保有しており、今回の出資分はアルゼンチン銅プロジェクトの開発に充てられる。今回の出資により、Stellantis社は、McEwen Copper社の株式14.2％を保有することとなり、Rio Tintoに次ぐ第2位の株主となる。
　アルゼンチンLos Azules銅プロジェクトは、2027年より100千t/年の銅カソードを生産する計画で、少なくとも33年間の操業が可能な資源量を有している。Stellantis社は、2038年までに炭素中立を目指すとの方針で、Dare Forward 2030プランでは、2030年までに欧州での乗用車販売の100％、米国での乗用車・軽トラック販売の50％をバッテリー電気自動車（BEV）とする計画としており、今回の投資はこの実現を補強するものとなるとしている。