ペルー：Cusco州の複数コミュニティ、南部鉱物輸送道の封鎖再開を合意

　2023年3月6日付け現地報道によると、Cusco州のEspinar郡やChumbivilcas郡の複数のコミュニティは、同月7日から南部鉱物輸送道の封鎖を再開することや、Las Bambas銅鉱山（Apurimac州）、Antapaccay銅鉱山、Constancia銅鉱山（共にCusco州）の操業停止を要請すること等に合意した。本道路では2022年末頃からデモの一環として断続的な封鎖が続いた後、2023年2月半ば頃に一部区間を除き封鎖が解除されていた。
　こうした状況の中、加Torontoで開催中のPDAC 2023で講演したMMG Las Bambas社のCastro総務・ビジネス開発部長は、同鉱山の銅生産量は本来約400千t/年であるべきところ、2022年は度重なる道路封鎖等により255千tに過ぎなかったと報告し、2016年の操業開始以降の道路封鎖期間は累計656日にのぼると述べた。また、政府によるLas Bambas銅鉱山周辺エリアにおける法治国家としての秩序回復の取り組みを評価し、間もなく通常操業を再開できることを期待しているとコメントした。