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メキシコ:Ixtaca金・銀プロジェクトの鉱業権をめぐる問題、経済省は鉱業権再付与を不可能と判断
2023年3月9日付け業界紙によると、加Almaden Minerals社がPuebla州に保有していた鉱業権の再付与を経済省が不可能と判断したことで、同社による1,170mUS$を超える投資が中止される可能性は否定できないと報じられた。
Ixtaca金・銀プロジェクトの開発をめぐって、2015年より地元コミュニティがアンパロ訴訟を提起し、2022年2月に最高裁判所は同プロジェクトの鉱業権取り消しを命じる判決を下していた(2022年2月21日付
ニュース・フラッシュ:加Almaden Minerals社の鉱業権をめぐる訴訟、先住民コミュニティが勝訴、鉱業権取り消しを命令参照)。
当時の判決では、最高裁は経済省に対し、Almaden社に付与された鉱区権の無効を宣言し、同省が住民協議に必要な手続きを実施した後に鉱区権を再発行するよう命じていた。しかしながらAlmaden社の現地法人であるMinera Gorrión社が掲載したニュースリリースによれば、経済省はPuebla州第二地方裁判所に対し、同社に対する鉱業権付与は不可能との通知を提出したとのことである。経済省は、Minera Gorrión社が提出した鉱業権申請書類に技術的誤りがあったことを判断の根拠としているが、同社はこの判断が過去に鉱業権が付与された当時の経済省の決定に相違するだけでなく、鉱業法および最高裁の判決に反していると主張した。また同社は、今回の経済省の判断に対し適正な法的措置を取ることを検討していると明かした。
