豪：Vecco社、QLD州Townsvilleでレドックスフロー電池向け電解液の製造施設を建設、2023年末頃に生産開始の予定

　2023年3月8日付けのQLD州政府メディアによると、豪Vecco社が、レドックスフロー電池向けの電解液の製造施設をQLD州Townsvilleに建設し、2023年末頃に生産を開始する見通しである。同政府は、2021～2024年の4年間に総額350mA$の枠を設ける産業パートナーシップ基金「Industry Partnership Program」から同施設の建設に支援を行う。同施設はVecco社が同州で進めるDebellaバナジウム＋HPAプロジェクトの一環で、同社がJulia Creekで開発するDebellaバナジウム鉱山で生産するバナジウムを原料に、レドックスフロー電池向け電解液を蓄電容量換算で当初期間は175MWh/年、その後最大350MWh/年を製造するもので、電解液製造施設としては豪州で初の例となる。また、Debella鉱山はマインライフが50年以上で、5,500t/年の五酸化バナジウムと2,000t/年の高純度アルミナを2024年から生産することが予定されている。同政府によると、同電解製造施設は、同鉱山の生産が開始されるまでの期間は、輸入バナジウムで原料を調達する。