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ペルー:Hudbay Minerals社、争議の影響による採鉱計画の変更等について報告
2023年3月13日付け現地報道によると、Hudbay Minerals社は、2022年はインフレによるコスト上昇を相殺するための増産に取り組み、銅5%、金13%、銀4%の増産を達成した旨明らかにした。なお、銅と金に関してはペルーにおける反政府デモの影響により当初の予想を下回った。
Kukielski CEOによると、Constancia銅鉱山(Cusco州)では2022年第4四半期に道路封鎖によるロジスティクスやサプライチェーン寸断の影響を緩和するため、短期的に採鉱計画を変更することで燃油の使用量を減らし選鉱プラントの操業を維持した一方、品位低下による減産を招いた。また2022年12月は港湾から2度の出荷を実施したものの、年末時点で在庫は25千tとなった。
2023年については、争議は落ち着いてきているが先行き不透明であることから採鉱計画の変更を行い、上半期はストックパイルの低品位鉱の処理に加えて、Pampacancha衛星鉱床よりも近距離のConstancia鉱床における採鉱を優先する方針を明らかにした。一方でPampacancha鉱床では上半期は主に剝土を実施するが下半期には銅や金の品位増加が期待され、2023年における採鉱量は前年比60%増と見込まれるほか、ペルーにおける生産量は前年比で銅が16%、金が64%増加する見通しだと述べた。
探鉱に関してはMaria Reynaプロジェクト、Caballitoプロジェクト(共にCusco州)で2022年第4四半期に物理探査を開始したほか、2023年には試錐の環境許認可取得に向けた活動に取り組むこと、またPampacancha鉱床深部におけるポテンシャルを確認するための試錐に15mUS$を投資する計画を明らかにした。
