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2023年4月4日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦議会、炭素クレジットメカニズム「Safeguard Mechanism」の改正法案を可決

 2023年3月27日付けの豪連邦政府メディアによると、豪州の炭素クレジットメカニズム「Safeguard Mechanism」の改正法案「Safeguard Mechanism (Crediting) Amendment Bill 2023」が同政府議会で可決された。同政府は同メカニズムにおいて、鉄鋼産業やセメント産業などの輸出向け製造業に対する助成枠をこれまでの600mA$から1bA$に引き上げ、GHG排出削減が困難で付加価値を有する施設に対してGHG排出量の上限値「ベースライン」を調整する。また、これらの施設に毎年義務付けるベースラインの引下げ率を最小1%とし、ベースラインを超えるGHG排出量の相殺を炭素クレジット「Australian Carbon Credit Unit(ACCU)」の購入で行う施設に対し、これらの相殺量が当該施設におけるGHG排出量の30%超となる場合その理由を担当当局に説明することを義務付けるなどの改正を行う。同法案は、豪連邦法の温室効果ガス(GHG)エネルギー報告法「NGER Act 2007」と炭素クレジット登録法「ANREU Act 2011」を修正するものとなる。同政府議会の上院でキャスティングボートを握る少数派野党「緑の党」は同法案に関し、「石炭及びガスの新規プロジェクトを禁止する」という条文を盛り込まない限り賛同しないとしていた。しかし与党労働党と交渉を行った結果、豪連邦気候変動担当大臣が、同法案で定められる豪州のGHG排出量上限値(140百万t/年)または豪州のカーボンバジェットに影響を及ぼすとされる新規または拡張プロジェクトに対し、ベースラインやACCUの購入可能量をゼロに設定するなどして、当該プロジェクトを実質上禁止することを可能とするという条文を盛り込むことで、合意した。

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