ペルー：加First Quantum社、La Granja銅プロジェクト権益の55％取得でRio Tintoと合意

　2023年3月30日、加First Quantum社は、La Granja銅プロジェクト（Cajamarca州）の権益55％を取得することでRio Tintoと合意したと発表した。
　本合意に基づきFirst Quantum社は、105mUS$を支払い権益取得しプロジェクトオペレーターとなった後、FS完了や投資決定後のプロジェクト建設に係る546mUS$の初期投資を実施する。FSでは主に埋蔵量のモデルやインフィル試錐による資源量更新を行うほか、並行的に冶金試験を実施する予定となっている。また初期投資実施後は両社が権益に応じて出資することとなる。
　本合意についてRio Tinto銅部門のBaatar CEOは、La Granja銅プロジェクトはエキサイティングだが複雑な案件であり、First Quantum社参入によって両社の開発能力や本プロジェクトに関する深い知識を集結させ、開発を進めることができるとコメントしたほか、今回の合意はLa Granja銅プロジェクトが重要な銅鉱山となる可能性だけでなく、ペルーが世界的な鉱業投資の対象であることを示すものだとの考えを示した。
　なお本合意に基づく支払いや権益の移行は、ペルー政府当局による承認後2023年第3四半期末に完了する見通しである。