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韓国:政府、コア鉱物の中国依存度を2030年までに50%に引き下げ
2023年2月27日付け報道によると、韓国政府は、リチウム、ニッケルなど半導体や二次電池に使われる“核心(コア)鉱物”に対する中国依存度を2030年までに現在の80%台から50%台にまで引き下げる目標を明らかにした。
産業通商資源部は同日、核心鉱物サプライチェーン安定化に向けた業界懇談会を開き、「核心鉱物確保戦略」を発表した。それによると、企業が核心鉱物を円滑に確保できるよう、鉱業権、埋蔵量、インフラなどの情報を盛り込んだグローバル鉱山地図と核心鉱物需給情報統合地図を作製する。民間企業の核心鉱物への投資を促進するため、金融支援を強化し、2013年に終了した投資税額控除の再導入など税制支援も拡大する。リスクの高い探査事業については、公共機関がまず妥当性を検討した後、民間企業の投資と連携する。
また、核心鉱物備蓄品目も28品目から35品目に増やし、備蓄量も54日分から100日分に拡大、希土類など特定国依存度の高い品目については180日以上備蓄することとした。備蓄量の拡大に備え、270bKRW(韓ウォン)を投入し、全羅北道セマングム産業団地には2026年までに核心鉱物専用の新規備蓄基地を構築する。さらに、廃電池に含まれる重要鉱物をリサイクルする企業には、融資支援と税額控除を検討することとした。