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その他:OECD、政策ペーパー「グリーントランジションのための原材料」を公表
2023年4月11日付けのプレスリリースによると、OECD(経済協力開発機構)は「グリーントランジションのための原材料:生産、国際貿易、輸出制限」と題する政策ペーパーを公表した。
これによると、アルミニウムや銅を含む原材料価格は、新型コロナウイルスのパンデミック、貿易摩擦、ロシアによるウクライナ侵攻の継続的な影響により記録的な高値に達しており、多くの重要原材料の生産・貿易は過去10年で急速に拡大したが、その成長は世界経済を化石燃料が支配するものから再生可能エネルギー技術が主導するものに変えていくのに必要な金属・鉱物の需要予測に追い付いていない。
リチウム、レアアース、クロム、ヒ素、コバルト、チタン、セレン、マグネシウムの生産量は過去10年間で33~208%増加したが、これはグリーントランジションで予測される4~6倍の需要には程遠い。同時に、鉛、天然黒鉛、亜鉛、貴金属鉱石・精鉱、錫などの重要原材料の世界生産量は過去10年間で実際には減少した。
OECDのMathias Cormann事務総長は「二酸化炭素排出量ネットゼロを達成するという課題には、重要原材料の生産と国際貿易の大幅な拡大を必要とする。政策立案者は、生産と貿易の集中が、輸出制限の増加と相まって、重要原材料の国際市場にどのように影響を及ぼしているか綿密に精査しなければならない。材料の不足が気候変動へのコミットメントを妨げないようにしなければならない」とコメントしている。
重要原材料生産は、中国、ロシア、豪州、南ア、ジンバブエが主要な生産国・資源国であるように、各国間でより集中するようになっている。特にリチウム、ホウ酸塩、コバルト、コロイド状貴金属、マンガン、マグネシウムなどの重要原材料サプライチェーンの上流セグメントでは、特定のケースにおいて輸出入の集中が顕著である。
2009年以降、重要原材料の輸出制限は5倍に増加しており、現在、重要原材料の世界輸出量の10%が輸出制限に直面している。重要原材料サプライチェーンの上流に位置する鉱石・鉱物に対する輸出制限は、重要原材料サプライチェーンの他のセグメントにおける制限よりも急速に拡大し、生産、輸入、輸出水準の増加や少数の国への集中と相関関係にある。
中国、インド、アルゼンチン、ロシア、ベトナム、カザフスタンは、2009~2020年の間に重要原材料に対して新たな輸出制限を課し、OECD諸国の輸入依存度を高めている。輸出制限の増加傾向は、これらの材料の入手可能性と価格の両方に大きな影響を与える可能性がある。


