ペルー：American Lithium社CEO、Falchaniリチウムプロジェクトについてコメント

　2023年4月24日付け現地報道によると、American Lithium社のClarke CEOは、Falchaniリチウムプロジェクト（Puno州）について、理想的な進捗状況とは言えないものの、2022年9月頃から試錐を再開したほか、その他調査や環境評価も実施中であり、PFSを目的としてDRA Global社との契約を締結するなど、前進を続けていると報告した。
　一方、2022年末から反政府デモが行われたPuno州の情勢については、同社は地域コミュニティや住民にとって利益となるプロジェクト開発を目標とし、政治的議論には関与しないとの方針であるが、住民や従業員の安全を第一とし、コミュニティの意向を尊重する立場から、デモが激しさを増した数か月間は従業員を現場から退避させたと説明した。また同社はコミュニティと良好な関係を築いており、情勢が落ち着いてきた現在、完全な活動再開に取り掛かっているところだと述べた。
　また、同社は手元に十分な資金があるため外部からの資金調達を必要としない一方、Falchaniプロジェクトの進行の遅さをもどかしく感じる投資家もいるが、本件は世界最大級のリチウム鉱床であり忍耐強く取り組む価値があると述べたほか、最近は政府からもプロジェクトに対する明確な支持の姿勢が見られるようになったことは喜ばしいとコメントした。
　そして、本リチウムプロジェクトの特長は、南米で一般的なかん水ではなく鉱石タイプの鉱床であるため操業に大量の水を必要としないこと、水力発電所や道路等のインフラが整っていることだと説明した。