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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2023年5月9日 サンティアゴ 兵土大輔

ブラジル:外資によるレアアースへの投資が拡大

 2023年4月28日付け地元メディアは、ブラジルのレアアースに対する外資の投資が拡大していると報じた。ブラジル鉱業監督庁(Agência Nacional de Mineração:ANM)に対するレアアース採掘調査申請は2020年の90件から2022年には154件に増加している。
 2022年、加Canada Rare Earth社はBom Futuro鉱山(Rôndonia州)から排出される尾鉱からレアアースを処理・精製するプラントに対する1.5bBRL(ブラジルレアル)の投資計画を発表した。加Appoa Rare Earths社は、3S社およびBeko Invest社からCachoeirinhaレアアースプロジェクト(Goias州)の株式を最大70%取得したとしている。Energy and MineralsやVision Blue Resourcesといった投資ファンドは、Denham Capitalが管理し、Mineração Serra Verde社が運営するプロジェクト(Goiás州)に150mUS$(760.5mBRL)を投資しており、2023年内に生産が開始するとみられている。
 研究開発の動きも活発化しており、Taboca社はSão Paulo州政府と、Pitinga錫・ニオブ・タンタル鉱山で高品質の金属合金を生産しているAmazonas州政府と共同で研究所を開設した。São Paulo州では、Laboratório de Reciclagem(リサイクル研究所)と共同でSão Paulo大学廃棄物処理・Poli抽出研究所(Tratamento de Resíduos e Extração (Larex) da Poli-USP)で研究を進めている。Amazonas州の研究所では、ボーキサイト鉱石とカシテライトおよびコロンバイト精鉱に湿式冶金処理を行い、レアアースの取得と電子廃棄物からの金属回収を行っている。
 なお、ブラジルのレアアース埋蔵量はベトナムと並び中国に次ぐ世界第二位の22百万tと推定されているが、2022年の生産量は500tに留まっていた。

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