閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他
2023年5月11日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:改正鉱業法が公布・施行、政府は違憲訴訟・国際仲裁に直面する可能性

 2023年5月8日、墨連邦政府は、鉱業法および関連法の法改正を公布し、翌日9日に施行された。鉱業法のほか、国家水法、生態系均衡環境保護一般法、廃棄物防止総合管理一般法が改正の対象で、鉱物資源の採掘および水資源の利用の規制強化が主な目的とされている(5月9日付 ニュース・フラッシュ:鉱業法および関連改正法が成立参照)
 改正のプロセスには業界関係者等による意見交換会が一切設けられなかったほか、連立与党が野党議員の出席なしに強行採決を進めたことで、改正法そのものに対する強い批判や、立法過程を違反と訴える声が多く挙がっている。野党・国民行動党(PAN)は声明の中で、与党らが進めた強行採決は過去最大の黒歴史かつ恥であると糾弾し、最高司法裁判所に対して立法過程の違反を訴えると表明している。
 メキシコで活動する外国鉱山企業らは、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)および環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に基づく紛争解決として国際仲裁も検討するとの予想も報じられている。Graeme C. Clark在墨カナダ大使は、改正法成立直後の2023年5月4日に、カナダ鉱山企業代表者らとともにRaquel Buenrostroメキシコ経済相と会合を行い、法改正について議論するための協議継続を求めた。

ページトップへ