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米・豪:Allkem社とLivent社、対等合併で最終合意
2023年5月10日付けのプレスリリースによると、豪Allkem社と米Livent社は両社の全株式を統合させ、新組織を設立することで最終合意を締結した。統合後の時価総額は10.6bUS$で、リチウム生産量は2027年までにLCE換算で約250千t/年と予想されている。なお本社は北米で設立される予定だが、正確な本社所在地と社名に関しては後日発表される。
プレスリリースの中で、今回の合併により両社の資産や成長プロジェクト、抽出や処理に関わる技術力が、垂直統合ビジネスモデルの下で結集されると述べられている。また両社がアルゼンチンとカナダで保有する一部の資産ポートフォリオは近接していることから、拡張プロジェクト及び事業の共同開発が見込まれており、約125mUS$/年の営業シナジー(税引前)と約200mUS$の資本削減が期待される。
本ディールは必要な規制局などの承認を前提として2023年末までに完了する予定で、Allkem社の株主は新組織の株式の約56%を、Livent社の株主は約44%を保有する。またNew York証券取引所(NYSE)と、CHESS預託証券(CDI)を通じてオーストラリア証券取引所(ASX)への上場を予定している。Allkem社会長のPeter Coleman氏が新組織の会長に、Livent社社長兼CEOのPaul Graves氏が新組織のCEOに就任することが発表されている。