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2023年5月16日 シドニー Whatmore康子

ニュージーランド:政府、排他的経済水域における海底鉱物採掘のリスクや恩恵に関する調査を開始

 2023年5月5日付けのメディアによると、ニュージーランド政府は、ニュージーランドの排他的経済水域(EEZ)における海底鉱物採掘に関する調査を、同政府議会の環境選択委員会(Environment Select Committee)に要請した。同調査ではEEZの海底鉱物採掘に関し、生じる可能性のあるリスクや恩恵、及び国内の法的枠組みの変更が必要であるかなどに焦点が当てられる。同政府は2022年10月、国外における海底鉱物採掘のモラトリアムが、科学的根拠に基づく厳格な環境規則についての国際的な合意が締結されるまで実施されることに賛同すると表明しており、今回の調査開始にはこの賛同が背景となっているとしている。一方、David Parker環境大臣は、マオリ党Debbie Ngarewa-Packer議員が2023年3月に同議会に提出した海底鉱物採掘を禁止する法案「Prohibition on Seabed Mining Legislation Amendment Bill」については、同法案が既存の鉱業認可を即時または遡及的に補償なしで無効とする内容であるとして、同政府がこれを支持しない意向であることを表明している。

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