ペルー：Southern Copper社、住民合意に係る制度整備を提案

　2023年5月19日付け現地報道によると、カナダペルー商工会議所主催のイベントで講演したSouthern Copper社のMeza操業部長は、Tia Maria銅プロジェクト（Arequipa州）をはじめとする、住民による合意不足のため停滞している案件の開発を目的として、企業が予め定められた要件を履行することで、いわゆる「社会ライセンス」（Licencia Social）と呼ばれる住民の合意を得られる制度整備のイニシアチブに取り組んでいることを明らかにした。
　部長は、Tia Maria銅プロジェクトでは鉱山建設に必要な許認可は全て取得済みであるが、法規上で取得が規定されていない社会ライセンスが得られないために開発が止まっていると説明した上で、現在、政府や大学、地域コミュニティ、農家、組合等の代表者と協議し、社会ライセンス取得のために企業が履行すべき要件をまとめたドラフトを作成しようとしている旨明らかにした。