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2023年5月25日 リマ 初谷和則

エクアドル・ペルー・ボリビア・チリ・コロンビア:アンデス電力連系システム閣僚会議、2020-2030ロードマップを承認

 2023年5月10日付けエクアドル・エネルギー鉱山省の発表によると、同月9日エクアドルQuito市で、アンデス電力連系システム(SINAE: Sistema de Interconexión Eléctrica Andina)を構成する5か国(エクアドル・ペルー・ボリビア・チリ・コロンビア)の所管省代表を集めた会議が開かれた。
 各国代表は、インフラ整備、法の確実性、企画、エネルギー取引などを通じた地域電力統合の促進に向けた連携プロジェクトを強化しつつ、これらプロジェクトに引き続き取り組んで行くとの政治的意思を新たにした。また、アンデス地域電力市場を確立し、かつSINAE 5か国の送電網及び電力市場の連結を実現するという目標を達成すべく、相互接続インフラ整備プロジェクトを開発するコミットメント及び関心を新たに表明した。
 エクアドルのSantosエネルギー鉱山大臣は、SINAEの活動はアンデス電力市場を始動させるための規範策定を中心に行われ、アンデス諸国の開発にとって電力は根本的重要性を持っていると述べた。
 同席した在エクアドル米州開発銀行(IDB)代表は、ロードマップの目標に沿った具体的プロジェクトを更に強化するための技術面、資金面での援助実施を明らかにした。
 会議では目標達成に向けた2020-2030ロードマップが承認された。
 また「アンデス電力連系・統合のためのQuito宣言」が署名された。主な合意は以下のとおり:

  • SINAEを継続かつ推進し、アンデス市場の基礎を固める
  • エクアドル・ペルー間相互接続にかかる関連活動を推進する
  • 地域統合のための能力開発に関するテーマを創成する

 SINAEは、2011年4月2日Galapagos宣言の署名を以て発足、調整役はエクアドルが2022年3月から務め、本会議でペルーにバトンタッチした。

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