チリ・フランス：鉱業省、フランス政府と銅及びリチウムに関する官民プロジェクトを推進する覚書を締結

　2023年6月8日付けで鉱業省は、チリ政府とフランス政府間で、フランス政府の民間部門研究支援基金（Fonds d’études et d’aide au secteur privé, FASEP）を通じて、Cochilco及びENAMIの2つのプロジェクトへの資金提供を可能にする覚書を締結したと発表した。この覚書により、フランス政府がチリ政府と戦略的鉱物及び金属に関して初めて交流を行うだけでなく、フランス企業や研究機関が銅及びリチウム資源の持続可能な開発に参加することが可能になるという。
　1つ目は、仏Blue Solutions社が主導するプロジェクトであり、仏原子力・代替エネルギー委員会（CEA）と協力し、特にエレクトロモビリティや定置型電池などに使用される金属リチウムをベースとした全固体電池技術の開発を目的としている。
　2つ目は、仏Micr’eau社及び仏H2Sys社が主導するプロジェクトであり、チリの2鉱山に従来のディーゼル発電機に替えて水素燃料電池で発電を行う装置を設置することを目的としている。