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ニュージーランド:北島South Taranaki区議会、排他的経済水域における海底鉱物採掘の禁止を提言する意見書を政府議会に提出する意向を表明
2023年6月7日付けのメディアによると、北島South Taranaki区議会は、ニュージーランドの排他的経済水域(EEZ)における海底鉱物採掘の禁止を提言する意見書を、政府議会の環境選択委員会(Environment Select Committee)に提出する意向を表明した。同委員会は2023年5月に開始したEEZの海底鉱物採掘に関する調査(2023年5月16日付 ニュース・フラッシュ:政府、排他的経済水域における海底鉱物採掘のリスクや恩恵に関する調査を開始参照)で海底鉱物採掘への一般意見を募集しており、今回同区議会が提出する意見書は同調査に宛てたものである。同区議会はこの意見書において、ニュージーランド拠点のTrans-Tasman Resources社がTaranaki地方沖で進めるSouth Taranaki Bight海底砂鉄プロジェクトを、鉱物を抽出した後の堆積物を総量で約45百万t海底に戻す計画であり「海中への堆積物投入で生じる水煙が海底や海洋生物に環境面の打撃を与えるほか、地元漁業にも影響を与える」としている。同区議会は、同意見書の提出においては同区議会全体の賛同を得る必要があり、現在のところは同区議会の先住民委員会「Te Kāhui Matauraura」からの圧倒的な支持を得ているとしている。
