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ペルー:エルニーニョ現象による干ばつ等で電力供給ひっ迫の可能性
2023年6月12日付け現地報道によると、ペルー鉱山技師協会(IIMP)で講演した全国電力網運営委員会(COES)のButron委員長は、エルニーニョ現象により今後電力供給がひっ迫する可能性を指摘した。
委員長によれば、エネルギー鉱業投資監督庁(OSIMERGMIN)は電力不足や停電等のない安定的な電力供給を行うための供給予備力について、2026年までの目標を21%に定め、これまでの試算では2023年の供給予備力は39%、24年は36%、26年は28%との結果が出ており問題ないとされてきたが、これは通常の気象や水文条件下で行われた試算であり、エルニーニョ現象は考慮されていないと述べた。
さらに、ペルーの電源の約45%は水力である中、エルニーニョによる22年ぶりの深刻な干ばつの発生が予測されており、干ばつ発生の場合は供給予備力が20%を下回る可能性があるほか、特にペルー中部や南部で降雨が不足した場合、状況はさらに悪化する可能性があると指摘した。
これに加えて、1,000MWのMantaro水力発電所が定期メンテナンスに入ると供給予備力は10%近く低下するほか、天然ガスのパイプライン輸送が何らかの理由で数日間遮断された場合(火力発電が行えず)供給がひっ迫するとし、このような事態が重なった場合には電力制限が実施される可能性があると述べた。その場合制度上、最初に鉱山をはじめとする自由市場(大口需要)のユーザーに対する供給を制限し、電力不足が解消されない場合に規制市場(小口需要)への供給制限が行われることになると説明した。


