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2023年6月28日 リマ 初谷和則

ペルー:ペルー南部におけるグリーン水素の世界的ポテンシャル、調査が証明

 2023年6月22日付けペルー水素協会(H2 Peru)の発表によると、同協会が2021年に実施した調査によって、ペルーは再生エネルギーのポテンシャルの高さや南米における国土の戦略的な位置関係により世界的なグリーン水素生産国となる可能性を持ち、特に南部がグリーン水素のハブとなるポテンシャルを持つことが特定された。
 本調査結果を受けて、Moquegua州の開発促進のためのイニシアチブMoquegua Crece(Moquegua州政府やM.C. Inversiones Peru社、Anglo American、国際金融公社、世界銀行グループ、Engie Energia Peru社等がメンバーとなっている)は、H2 Peru協力のもとペルー南部における広域調査を実施した結果、主に以下の点が把握された。

  • ペルーの南沿岸部とAltiplano高地は、水素生産に利用可能な再生エネルギーが豊富である。また電気料金は今後低下し2050年には25%減少する見通しである。
  • Ica、Arequipa、Moquegua、Tacna、Punoの5州は、最大6か所の水素生産のハブ設置により国内の需要に応えるだけでなく新たな輸出市場を開拓する「南部水素バレー(Valle del hidrogeno sur)」を形成する可能性を持ち、生産、貯蓄、供給、最終利用のチェーンの全てがカバー可能となる。
  • 優れた太陽光のポテンシャルと低下傾向にある電気料金(40~55US$/MWh)により、Moquegua州(ハブ)は競争性のある水素生産コスト(2.0~3.5US$/kg H2)のための最善のコンディションが存在する。
  • 米国や日本、ドイツ等の出荷先におけるMoquegua産の水素は、出荷先の国における現地生産の水素(補助金なし)との比較において価格競争力を有する。さらに、主要産業である鉱業や製造業は十分な水素需要(30~300千t H2/年)を生む。
  • Moquegua州には、淡水化海水や浄化排水など、水素生産に必要となる代替水資源が存在する。水素生産に必要な水資源量は、農業や鉱業と比べ少なく、例えば320千t H2/年の生産に必要な水資源量は0.45m3/sである。
  • 長期的には新たな水素経済がMoquegua州で3,400~74,000名の直接雇用を生み、GDPへの貢献は少なくとも800~4,000mUS$となる。
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