アルゼンチン：Y-TEC社が開発したアルゼンチン初のリチウム電池プラントUNILIB、2023年9月から操業開始

　2023年7月1日付けで地元メディアによると、アルゼンチン鉱業省は、YPF Tecnología（Y-TEC）社が12年間かけて開発したアルゼンチン初のリチウム電池（LIB）プラント「UNILIB」が2023年9月から操業を開始する予定であり、米Livent社がCatamarca州で生産した炭酸リチウムを使用すると発表した。2023年初めに米Livent社は、Y-TEC社とLIBの生産と技術開発を行う同プラントに対してリチウムを供給することに合意している。同プラントのLIB生産能力は、15MWh/年（再生可能エネルギー利用時の定置用蓄電バッテリー2千個、電気自動車300台分に相当）である。
　Fernanda Avila鉱業大臣は、同プラントが将来の類似するプロジェクトの一例となることを期待していると述べている。現在、アルゼンチンでは単にリチウムを採掘して海外へ輸出するだけでなく、包括的なバリューチェーンの開発を通じて付加価値を追求することに焦点を置いている。