豪：連邦政府、二酸化炭素輸出を可能とする修正法案を議会に提出

　2023年6月28日付けの地元メディアによると、豪連邦政府は、二酸化炭素（CO₂）の豪州からの輸出を可能とする修正法案「Environment Protection (Sea Dumping) Amendment (Using New Technologies to Fight Climate Change) Bill 2023」を、同政府の議会に提出した。同修正法案は、海洋への廃棄物やその他の物の投棄に関する豪連邦環境保護法「Environment Protection (Sea Dumping) Act 1981」を、CO₂の回収及び海底貯留を目的とする輸出や、廃棄物及びその他の物の海洋への地球工学的配置が可能となるよう修正する。同政府は同修正法案を策定した背景を、Environment Protection法が基づく、船舶等からの廃棄物等の海洋投棄を原則として禁止する国際的な議定書「1972年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約の1996年の議定書」（ロンドン議定書）が、それぞれ2009年と2013年にCO₂の回収及び海底貯留を目的とする輸出を可能とする改正、及び廃棄物及びその他の物の科学調査に基づく海洋への地球工学的配置を可能とする改正が採択されたことにあるとしている。