ドイツ・フランス・イタリア：重要原材料確保へ緊密な協力を約束

　2023年6月26日付けプレスリリースによると、独Robert Habeck経済・気候変動大臣、仏Bruno Le Maire経済・財務・復興大臣及び伊Adolfo Urso企業・メイド・イン・イタリー大臣は、重要原材料の安定供給確保に向けた対策について議論を行い、G7ワーキンググループ等の国際フォーラムに対し共同提案を行っていくとともに、欧州重要原材料法案について共通のポジションで交渉していくことに合意した。
　特に欧州重要原材料法案については、欧州理事会及び欧州議会に対し迅速な結論を求めつつ、同時に野心度の高い法案とすることを目指しており、とりわけ

• 採掘・処理・リサイクルに係るベンチマークについて鉱種毎にブレイクダウンすること
• 重要原材料のリユース・リサイクルを加速する措置の強化
• 野心的なESG（環境・社会・ガバナンス）基準
• 重要原材料リストの拡大（特にアルミニウムの追加）

を主張している。
　また、3か国はプロジェクトレベルでの協力に注力していくことに合意しており、戦略プロジェクトへの共同投資に向けデータや支援基準の共有を図るとともに、専門家によるワーキンググループを設置することとしている。