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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2023年8月7日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:リチウム公社設立から1年、未だ活動方針は不明確

 2023年8月2日付け現地紙は、リチウム公社Litio para México(LitioMX)が設立から1年を迎える中、同社の活動方針は未知であると報じた。連邦支出予算によれば、政府は2023・2024年実施のリチウム探鉱費として36.8mMXN(メキシコペソ:約2.1mUS$)を計上している。これは探鉱を担うメキシコ地質サービス庁(SGM)に充てられるもので、公社LitioMXに対する配分は支出予算に計上されていない。
 業界関係者からは、LitioMXが行う事業の計画は未だ慎重な姿勢であると見られている。メキシコ鉱山技師・冶金学・地質学会(CIMMGM)のArmando Alatorre副会頭は、予算等現在までに判明している点に基づくと、現政権が任期満了を迎えるまでの間LitioMXによる成果は非常に限られたものとなることが予想されるが、2024年に同社に対し予算が割り当てられる場合、見通しは変わるとの意見を述べた。また、国内に電気自動車(EV)向けリチウムイオンバッテリー(LIB)工場設立を計画する墨De Luna Lithium Battery社のGiovanni De Luna CEOは、同社がPablo Taddei LitioMX総裁と協議を重ねており、公社は懸命な活動をしているものの、その機能はメキシコ石油公社(PEMEX)のようなもので莫大な投資が必要であることから、未だ計画に時間を要するとの考えを示した。
 LitioMXの組織法によれば、同社の財源は連邦予算からの配分とリチウム関連活動で得られる収入とされているものの、SGMによる新フェーズの探鉱結果の発表は2024年末とされていることから、同社が資本を生み出すまでにはまだ先が長いと予想されている。

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