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ペルー:水関連許認可申請の審査には規定以上の日数、最大で1年必要
2023年8月17日付けペルー鉱業技師協会(IIMP)の発表によると、同協会主催イベント「水利用のために鉱山会社は何を遵守しなければならないのか?」で講演したSouthern Copper社のBocchio法務・天然資源部長は、鉱山企業が取得しなければならない水関連の許認可は3種類あり、このうち水資源庁(ANA)に申請する水利用ライセンス(Licencia de uso de agua)の取得に必要な審査の期間は規則上80~95営業日だが、実際には半年~1年を要すると述べた。また本ライセンスは採掘フェーズで必要であり、その取得後も鉱山会社は量水器の設置や使用量の報告、ANAの監査対応、水利用者組合への参加等、一連の義務を履行しなければならない上に、農牧その他産業と比較して鉱業セクターの水利用や排水料は高く設定されていると説明した。
そして、これ以外に時限的な活動に適用される水認可(Permiso de agua)は水資源地方局(Autoridad Local del Agua:ALA)に、探鉱活動における水利用許可(Autorizacion de agua)は水管理局(Autoridad Administrativa del Agua:AAA)で手続きを行う必要があると説明した。
源流域(Cabeceras de cuenca)に関しては、本件に特化した法律は存在せず、水資源法第75条の改正によってANAが源流域を特定し保護措置を適用することが規定されたが、源流域には鉱業や農業、送電線、道路、鉄道等が存在しており具体的にどのような措置が取られるのかについては現時点で不明だと説明した。そして、以前取り沙汰されていた源流域における鉱業活動の禁止といった考えには注意が必要だと述べた。
