エクアドル：Loma Larga金探鉱プロジェクト、Azuay県裁判所は活動一時停止の判決

　2023年8月28日、Azuay県裁判所は加Dundee Precious Metals（以下DPM）社のLoma Larga金探鉱プロジェクトに対し、活動一時停止を命ずる判決を下した（二審判決）。
　本プロジェクトはNGOによる環境保護訴訟が行われてきた（2022年3月14日付 ニュース・フラッシュ：Loma Larga金プロジェクト、NGOの環境保護訴訟により試錐探鉱を中断参照）。
　裁判所は、規則に従って「自由かつ情報に富む事前協議」を実施しなければならないとし、また、プロジェクト続行の認可を政府が付与する以前に、環境協議が実施されていなければならないとした。
　また裁判所は環境・水資源・エコロジー転換省（以下環境省）に対し、プロジェクトの持続可能性、地域の自然、動植物、水資源と湿地の状態に関する報告書の提出を求めた。
　本判決についてDPM社は2023年8月29日にプレスリリースを発表し、「自由かつ情報に富む事前協議」は国が実施するべきものであることは明確であるとし、DPM社としてはプロジェクトの一部として事前協議を既に計画していると説明した。またRae CEOは、国際金融公社（IFC）の基準に沿って、環境保護と利害関係者に適用される最高の基準のもとで引き続き事業に取り組んでいくとし、政府と協力して事前協議のための次のステップを計画すること、これまで実施した広範囲にわたる環境調査に基づき、環境省と協業しできるだけ速やかに補足情報を提供する旨言及した。