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ボリビア:専門家、炭酸リチウム産業プラント稼働で使用する浄水が干ばつにより不足すると指摘
2023年9月8日付け現地報道によると、専門家らはUyuni塩湖(Potosí県)の炭酸リチウム産業プラントが完全に稼働すれば、大量の水が必要となると警告している。この地域では現在干ばつが問題になっており、中長期的に干ばつが悪化すれば、産業は危険にさらされる可能性がある。
労働・農業開発研究センター(Cedla)のZaconeta研究員によれば、Uyuni塩湖のプラントでは蒸発プロセスで現在150m3/日の水 を消費し、フル稼働が始まると350m3/日が必要となる。同研究員は、リチウム生産には浄水、超処理水(agua ultra tratada)が必要で、蒸発プールのポンピングにもこの水が必要となると述べた。
Potosí県の干ばつの被害は甚大で、現在、市内では2日ごと、高地では3日ごとに給水車が飲料水を配布しており、給水の100%カットが決定された鉱山プラントも複数あるという。国立気象局は、エルニーニョ現象によりこの地域での降雨は望めないと発表した。
