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鉱種:
2023年10月3日 リマ 初谷和則

ペルー:Southern Copper社のペルーにおける2023年銅生産量、前年比17%増の見通し

 2023年9月20日付け現地報道によると、Southern Copper社はペルーにおける2023年の銅生産量は前年比約17%増の400千tとなる見通しを明らかにした。2022年は地域住民の抗議によりCuajone銅鉱山(Moquegua州)が54日間操業を停止したことが影響し、銅生産量は342千tに留まっていた。
 同社のJacob財務担当副社長は、ペルーにおける生産回復を受けて2023年の同社全体の銅生産量は前年比4%増の932千tとなる見通しだとしたほか、Cuajone銅鉱山では現在140千tを生産するが、拡張プロジェクトにより700mUS$を投資し2027年以降に30%の増産を計画しているとコメントした。
 さらに同社は2026年にTia Maria銅プロジェクト(Arequipa州)、2030年にLos Chancas銅プロジェクト(Apurimac州)、2032年にMichiquillay銅プロジェクト(Cajamarca州)の生産開始、合計470千t/年の増産を見込んでおり、これらプロジェクトに必要な投資額は6.5bUS$に上るほか、新製錬所建設プロジェクトに1.1bUS$を投資し2029年からの操業開始を予定していると述べた。
 このうちTia Maria銅プロジェクトは地元の反対運動の大半が収束し大きく進展した一方で、Los Chancas銅プロジェクト(Apurimac州)ではプロジェクトエリアの一部で違法鉱山労働者による占拠が続いており、当局と共に排除に向けた対応に取り組んでいると報告した。

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