EU：重要原材料法案、欧州議会にて修正案を採択

　2023年9月14日付けのプレスリリースによると、欧州議会は、欧州重要原材料法案について、持続可能かつデジタルで主権的な未来へ移行するため、重要な戦略的原材料の供給を促進する立場を承認し、欧州委員会及び欧州理事会の提出案に対する修正案を採択した。議会は今後、第一読会合意に達するため、欧州理事会の議長国であるスペインとの交渉に入る予定である。なお、修正案の内容は以下のとおり：

• 域内採掘については域内需要の10％、域内加工については同50％。新たな処理能力の最大20％は、新興市場及び開発途上国における戦略的パートナーシップの下で開発される可能性がある。
• 域内リサイクルについては、技術的および経済的な実現可能性を考慮して、各戦略的原材料について、2020～2022年のベースラインに基づいて、少なくとも+10％を生産し、域内廃棄物に含まれる各戦略的原材料の少なくとも45％を収集、選別および処理できる。
• 重要原材料に関してEUと第三国との間の戦略的パートナーシップを確保。
• 戦略的技術を用いることで代替できる可能性がある材料及び生産プロセスについての研究やイノベーションを推進。
• 企業、特に中小企業（SME）の煩雑な手続きを省く必要性。