ポルトガル：Lusorecursos社のリチウム採掘、環境面で承認される

　2023年9月7日付けのプレスリリース等によると、ポルトガル環境庁（APA）は、Lusorecursos社に対し、環境影響宣言(DIA)の発行を条件として、Montalegre郡のMina do Romanoでのリチウム探査を環境面で可能にしたと発表した。同社は、2019年3月に採掘権を与えられていたが、プロジェクトの開始は環境影響評価の最終承認にかかっていた。このプロジェクトはスペインとの国境に近いMontalegre北部地域に置かれた同国初のバッテリーグレードのリチウム鉱山で、0.65b€(0.696bUS$)の投資が計画されており、2027年末までに生産を開始する予定である。
　60千t以上のリチウム埋蔵量が確認されているポルトガルは、域外への依存を減らすための欧州の取り組みの中心とみなされてきたが、リチウム採掘の環境的・社会的影響に対する自然保護団体や地域社会からの懸念から、リチウム採掘プロジェクトの承認が何度も遅れている。