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加:ファーストネーション、UNDRIPをめぐるBC州最高裁の判断を不服として上告
2023年10月26日付けの現地報道によると、BC州鉱物資源保有法(Mineral Tenure Act)の鉱区申請制度に関するBC州最高裁の判決において、先住民の権利に関する国連宣言(UNDRIP)は法律上の効力を持たないと判断されたことから、ファーストネーションのGitxaala族がそれを不服として上告した(2023年10月3日付 ニュース・フラッシュ:BC州最高裁、同州の鉱区申請制度は先住民族の権利を侵害しているとの判決参照)。
BC州最高裁は2023年9月、伝統的領土において鉱区の申請が行われる場合、その先住民族コミュニティとの協議を義務とする制度に変更するようBC州政府に対して命じた。だがすでに申請された鉱区の差し止めや破棄に関しては認めなかったことから、Gitxaala族は上告で自分たちの伝統的領土ですでに申請された鉱区の破棄を求めている。さらに最高裁は、「先住民族の権利に関する宣言(DRIPA)」(BC州が2019年に制定)は法律というよりも、解釈を補助するものであるとし、DRIPAによりUNDRIPが国内法に組み込まれるもではないとした。そのためGitxaala族は、BC州の全ての法律においてDRIPAが適用される、という裁判所の判決を求めている。


