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- レアアース/希土類
米:Idaho National LaboratoryとUS Critical Materials社、レアアースの新たな処理技術を共同で開発
2023年12月4日付の現地報道によると、Idaho National Laboratory(INL)は、米US Critical Materials社とレアアースの処理技術を共同で開発する段階的プロジェクトを行うことで合意した。カーボナタイト鉱石の処理や抽出のプロセス開発に焦点を当てており、新旧のプロセスを組み合わせるという。
US Critical Materials社はMT州Sheep Creekレアアースプロジェクトを保有しており、同プロジェクトでは2023年初めに他の国内レアアース資源を上回る品位が報告されている。米地質調査所(USGS)は地球マッピング資源イニシアティブの一環としてMT州鉱山局と協力し、空中磁気及び空中放射線を測定することを同年4月に発表している。
US Critical Materials社とINLは最先端の分離技術を評価し、また経済面や環境面、性能面での目標達成に役立つ分離技術に的を絞った研究や開発、実証、試験、評価を委託するため、複数の産学提携による技術チームを結成するという。現在の共同研究開発契約(CRADA)は8か月間で、その間に開発された技術は新たな特許出願につながる知的財産が生み出される可能性があるとしている。US Critical Materials社の社長は、米国は中国のレアアース処理能力を上回る必要があるとし、研究に関する今回の契約と新たに開発される技術は、米国のレアアース処理能力の向上に役立つと述べている。
