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2024年1月15日 リマ 初谷和則

ペルー:エネルギー鉱山省、環境調査票(FTA)の改正案を公表

 2023年12月21日エネルギー鉱山省(MINEM)は、環境調査票(FTA)の改正案を公表した。本改正案では、従来の試錐座20か所までのFTAとは別の、試錐座10か所までの簡易型FTAの導入が提案されているほか、これらFTAの構成や提出すべき情報等が示されている。両者の違いは以下のとおり:

  従来型FTA 簡易型FTA
試錐座数 20か所まで 10か所まで
土地改変 10haまで 5haまで
水域、湿地、水路、井戸、湖からの距離 50m以上 100m以上
冬季の積雪・氷河の最大範囲からの距離 100m以上 200m以上
保護区や原生林からの距離 100m以上 200m以上
集落や農地からの距離 特に規定無し 200m以上
試錐機の数 特に規定無し 1台まで
プロジェクト実施期間 特に規定無し 12か月まで
地表/地権者 特に規定無し
(地権者との合意が必要)
鉱業権者の所有地又は不毛地のみ
未修復の採掘跡や休廃止鉱山鉱害(PAM)の存在 特に制限無し
(MINEMに報告が必要)
不可

 なおMINEMは2023年12月はじめに、環境影響調査に関して、技術的評価と無関係な情報の提出を廃止する方針を明らかにしていた。MINEMは現在本改正案に対するパブリックコメントを受け付けている。

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