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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2024年2月6日 リマ 初谷和則

ボリビア:YLB、リチウム直接抽出(DLE)に関する新たな国際公募を発表

 2024年1月26日付け炭化水素エネルギー省の発表によると、ボリビアリチウム公社(YLB)は、国内の7つの塩湖での蒸発資源プロジェクトのための新たな国際公募(前回は2021年)を発表した(https://www.ylb.gob.bo/resources/transparencia/convocatoria_internacional.pdf)。本公募の発表式は首都La Pazで行われ、同式にはフランス、ロシア、韓国、スペイン、エジプト、チリ、ブラジル、ペルー、米国等の外交官、EUの代表団が出席した。
 YLBのCalderón総裁は、蒸発資源の包括的な開発への参加を呼び掛けるべく、世界中のリチウム産業関連企業に情報を送付すると述べた。同総裁は、この公募により蒸発資源の生産チェーン全体をカバーするパイロットレベルでのプラント開発の提案を得ることができ、企業はプロジェクトの技術的、経済的、財務的な実行可能性を証明する必要があると説明した。
 炭化水素エネルギー省のMolina大臣は、この公募の目的は、Uyuni、Coipasa、Pastos Grandes、Capina、Cañapa、Chiguana、Empexa各塩湖で蒸発資源を利用するパイロットプロジェクトを実施することであり、民主化のための協定の枠組みの中で開発されると述べた。また、本プロジェクトがボリビアの天然資源の主権、地元コミュニティ、環境と母なる大地への尊重、という3つの基礎原則に基づいて行われるとコメントした。
 この公募についてMolina大臣は、多くの国際企業がボリビアへの投資に関心を表明したことを反映しているとし、これまでにEU諸国、中国、ロシア、ブラジル、その他の国から投資家が訪問し、ボリビアのビジネスモデルに基づく条件を受け入れる意向を表明したと説明した。そして、企業が最先端技術を利用してリチウムの生産量を増やし、産業化プロセスに貢献すると述べた。

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