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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2024年2月9日 シドニー Whatmore康子

豪:加First Quantum Minerals社、ニッケル価格の値下がりなどを背景にWA州Ravensthorpeニッケル鉱山の操業を縮小へ

 2024年1月15日付けの地元メディアによると、加First Quantum Minerals(FQM)社はWA州Ravensthorpeニッケル鉱山の操業を縮小する。同社はこの理由について、ニッケル価格の値下がりや、同鉱山における採算性の低下や操業コストの増大が利鞘に影響を及ぼしていることだとしている。同社は、Shoemaker-Levy鉱床での採掘やHPAL(高圧酸浸出)の製錬施設を休止し、貯鉱を原料とした大気浸出のみでの製錬に切り替え、貯鉱が全て消費される見通しである18か月後には、同鉱山のHale Bopp及びHalleyの2鉱体で採掘を開始する。同社の最新の財務報告書によると、同鉱山は2023年7~9月四半期において28mUS$、同年1~9月においては66mUS$の損失を計上している。また、同メディアによると、同鉱山で雇用される約420人の従業員のうち約3分の1が、今回の操業縮小により解雇される恐れが出ている。

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