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ニュース・フラッシュ

鉱種:
グラファイト
2024年2月14日 バンクーバー 武市知子

米:豪Syrah Resources社、米LA州Vidaliaグラファイト精錬所でアノード活物質の生産開始

 2024年2月9日付けのプレスリリースによると、豪Syrah Resources社は米LA州Vidaliaグラファイト精錬所でアノード活物質(AAM)の生産を開始したことを発表した。同精錬所では同社のモザンビークBalamaグラファイト鉱山で生産された天然グラファイトを処理する。これにより同社は、中国国外では初の、商業規模で天然グラファイトのアノード活物質を生産する垂直統合型サプライヤーとなる。
 同社は既存のオフテイク契約に基づき、生産の立ち上げと品質の最終確認を条件に同精錬所で生産された8千t/年のアノード活物質を米Tesla社に供給する予定である。同精錬所の初期生産量は11.25千t/年と設計されており、今後6か月以内に80%、18か月以内にフル稼働を目指す。また米国及び欧州の市場向けに製品を出荷する予定である。
 同社は同精錬所の生産規模を45千t/年まで拡張する計画を進めており、最終投資決定(FID)に向けて準備を進めている。拡張プロジェクトの資金調達として米エネルギー省(DOE)に350mUS$の追加支援を申請しており、DOEは現在、デューディリジェンスを進めている。
(2022年10月26日付 ニュース・フラッシュ:豪Syrah Resources社、エネルギー省の補助金を活用しLA州Vidaliaグラファイト精錬所を拡張参照)

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