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ニュース・フラッシュ

鉱種:
インジウム 亜鉛 カドミウム
2024年2月19日 リマ 初谷和則

ボリビア:中国とOruro県亜鉛製錬プラント建設の合意文書に署名

 2024年2月6日付け政府系メディアによると、同日、Cusicanqui開発企画大臣とLiang駐ボリビア中国大使は、Oruro県における亜鉛製錬プラント建設の政府間合意文章(“Convenio Marco Intergubernamental del Proyecto de la Planta de Zinc-Oruro”)に署名した。Oruro県庁で行われた署名式にはArce大統領のほか国や地域、社会組織の代表らが立ち会った。同プラントは、350mUS$を投じてVinto金属工業(Empresa Metalúrgica Vinto)の施設内に設置され、処理能力は150千t/年である。
 Arce大統領は、ボリビアが亜鉛精鉱を輸出するのではなく、金属亜鉛を輸出するとともに、精鉱に含まれる他の鉱物も活用したいと述べ、Oruroが工業化されることを期待していると述べた。Cusicanqui大臣は、この戦略的プロジェクトへの350mUS$の資金が、中国の鉱業省、外務省、開発企画省を通じての長期にわたる協議により調達されたと説明し、この融資がOruro県と国全体の鉱業部門を強化し、ボリビアの工業化プロセスを牽引し鉱業活動の再開を実現すると強調した。さらに同大臣は、亜鉛製錬プラントが稼働すると、インジウム、カドミウム、硫黄、銀、錫といった副産物の回収も期待されるとコメントした。
 この新プラントは、現政権が輸入代替政策の枠組みの中で取り組む150のプラント建設プロジェクトの一環である。

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