ペルー：政府、違法鉱業撲滅担当高官を任命

　2024年4月10日、政府は省令RM106-204-PCMの公布によりRodolfo Garcia違法鉱業撲滅担当高官を任命した。Garcia氏は元空軍総司令官で、政府が2023年12月にインフォーマル鉱業合法化と違法鉱業撲滅の取り組みに対するフォローアップを目的として設置した多セクター委員会を首相と共に率いる任務を負う。
　違法鉱業は年々深刻化・拡大しており、長年の中心地であるMadre de Dios州Tambopata国立保護区緩衝地帯ではこの3年間だけで約23.9千m2の森林が消失したほか、La Libertad州ではMinera Poderosa社に対する鉱山設備の破壊や侵入未遂が繰り返し起きている。またSumma Gold社がLa Libertad州内の治安悪化を理由に同州における全ての投資と探鉱の中止を発表する等、正規の鉱山企業による活動にも影響が及んでいる。