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その他:INSGのニッケル需給予測、2024年は109千tの供給過剰
2024年4月22~23日、国際ニッケル研究会(INSG)がポルトガルLisbonで開催され、ニッケルの2023年及び2024年需給予測について協議が行われた。その結果、ニッケルの需給バランスについて、2023年は163千t、2024年は109千tの供給過剰と予測した。
供給面では、一次ニッケル生産量について、2023年の3.356百万tから2024年は3.554百万tに増加すると予測した。主に、インドネシアにおけるニッケル銑鉄(NPI)、高圧酸浸出(HPAL)プラントからの混合水酸化物(MHP)などの様々な種類のニッケル製品の生産や、中国におけるニッケルカソードと硫酸ニッケルの生産による増加が見込まれる。
需要面では、一次ニッケル消費量について、2023年の3.193百万tから2024年は3.445百万tに増加すると予測した。中国及びインドネシアにおけるステンレス製鋼分野のさらなる成長が見込まれる一方、電気自動車(EV)バッテリー向けのニッケル使用量については、補助金の廃止やプラグインハイブリッド(PHEV)により予想を下回ると見込んでいる。
