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その他:ILZSGの亜鉛需給予測、2024年は56千tの供給過剰
2024年4月24日、国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)がポルトガルLisbonで開催され、亜鉛の2024年需給予測について協議が行われた。その結果、亜鉛の需給バランスを56千tの供給過剰と予測した。
供給面では、2024年の亜鉛鉱石生産量を前年度比0.7%増の12.42百万tと予測した。2022~23年は計画的なものと予期せぬ鉱山閉鎖により減少傾向であったが、2024年は、主に豪州、メキシコ、中国及びDRコンゴにおける生産能力250千t/年のKipushi鉱山の新規稼働により生産増加が見込まれる。一方で、カナダ、南ア、米国、ペルーでは減少すると予想されており、欧州においても、アイルランドのTara鉱山及びポルトガルのAljustrel鉱山の操業停止の影響により減少すると見込まれる。
また、2024年の亜鉛地金生産量を、対前年度比0.6%増の14.01百万tと予測した。中国、豪州、韓国、日本、メキシコでも生産が増加するが、カナダでは減少と予想されている。欧州では、主に生産能力300千t/年のBudel精錬所の操業停止の影響を受けて減少すると予想される。
需要面では、2024年の亜鉛地金の消費量を前年度比1.8%増の13.96百万tと予測した。中国、インド、イタリア、日本、トルコ、米国で需要が増加する一方、豪州、ブルガリア、韓国、スペインでは減少が見込まれる。
