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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 アルミニウム/ボーキサイト コバルト ニッケル
2024年5月10日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦政府、脱炭素支援基金「Powering the Regions Fund」から総額330mA$の助成金を9社に給付へ

 2024年4月23日付けの地元メディアによると、豪連邦政府が、既存産業の脱炭素とクリーンエネルギーの創出を支援する1.9bA$枠の基金「Powering the Region Fund(PRF)」から総額で330mA$の助成金を、9社に給付することを決定した。これらの助成金のうち鉱業事業に関するものは、GlencoreのWA州Murrin Murrinニッケル・コバルト鉱山における再生可能エネルギー利用に対する35mA$、豪Grange Resources社のTAS州Salvage River磁鉄鉱鉱山、TAS州Port Latta鉄鉱石ペレット工場の電動化に対する各15mA$、5mA$、Rio Tintoが80%の権益を保有するQLD州Queensland Alumina Limited(QAL)アルミナ工場のエネルギー効率化に対する93mA$である。Murrin Murrin鉱山、Salvage River鉱山、Port Latta工場への助成金は、同政府の炭素クレジットメカニズム「Safeguard Mechanism」で温室効果ガス(GHG)削減を義務付けられる施設(年間のGHG排出量がCO2換算で100千t以上)であり、かつ輸出関連の事業を対象とする、GHG排出削減及び炭素漏出削減の助成枠「Safeguard Transformation Stream」から拠出される。またQAL工場への助成金は、セメント製造業やアルミニウム産業などを対象に、GHG排出ゼロへの移行時期における生産性維持を支援する助成枠「Critical Inputs to Clean Energy Industries(CLAAS)」から拠出される。

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