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ニュース・フラッシュ

鉱種:
シリコン(ケイ素) マグネシウム
2024年5月21日 シドニー Whatmore康子

豪:Latrobe Magnesium社、VIC州Hazelwood Northの実証プラントで褐炭フライアッシュを材料とする「持続可能な」酸化マグネシウムを初生産

 2024年5月13日の地元メディアによると、豪Latrobe Magnesium社は、石炭火力発電所などの廃棄物となる褐炭フライアッシュを材料とし、廃滓などを排出しない「持続可能な」酸化マグネシウム(MgO)の初生産を、VIC州Hazelwood Northの実証プラント(生産能力1千t/年)で行った。Latrobe Magnesium社は現在、同社が特許を取得済みの湿式抽出及び熱還元プロセス法を用いて、褐炭フライアッシュからMgOや副産物であるコンクリート混和剤(SCM)、シリカなどを商業規模で生産するプロジェクトを進めており、今回のMgO生産は世界で初の例となる。同社は今後、生産能力10千t/年の商業プラントを建設する計画のBFSを開始し、2026年1~3月四半期には同プラントを完成させることを目標としている。同プロジェクトで現在使用する褐炭フライアッシュは、同州Yallourn発電所で廃棄されるものである。

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