ペルー：政府、国会に対し電源多様化などを目的とする立法権の授権を申請

　2024年5月28日付け現地報道によると、国会の憲法規制委員会に出席したMuchoエネルギー鉱山大臣は、エネルギーやグリーン水素等に関する立法権の授権を申請した。
　このうち法律38832改正に関しては、現在水力や天然ガスに偏るペルーの電源を多様化するため、新規投資によるエネルギー供給を保証する必要があると述べ、対応を怠れば将来的により多くのディーゼルに頼ることになり、国民の電力料金の負担が増加すると説明した。
　次に法律31992（グリーン水素推進法）第2条改正については、グリーン水素の定義に誤りがあるため、これを国際的基準に基づき是正する必要があると説明した。
　その他、石油化学産業関連の手続きの軽減や天然ガスの利用による肥料生産促進、農村電力化一般法の改正、天然ガスの供給促進等を目的とする一連の法整備が必要だと説明した。