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豪:連邦政府野党の自由党、Peter Dutton党首が2025年連邦選挙に向けて豪州における原子力発電所建設の構想の詳細を発表
2024年6月19日付けのメディアリリースで、豪連邦政府の最大野党である自由党のPeter Dutton党首は、豪州に原子力発電所を建設する構想の詳細を発表した。同党首は2023年7月に、豪州で再生可能エネルギーを強化し、温室効果ガス(GHG)無排出で費用効果の高いベースロード電源となり得るのは、唯一次世代型の原子力発電所であるという意見を表明しており、2024年3月に、2025年に予定される連邦選挙で自由党及び国民党連立が政権を握った場合はエネルギー政策に原子力を盛り込むとしていた。同党首は今回の発表においては、豪州で既に閉鎖されたまたは閉鎖される予定の石炭火力発電所7基を原子力発電所の用地候補としている。これらの発電所は、NSW州のLiddell発電所(2023年4月閉鎖)とMount Piper発電所(2040年閉鎖予定)、VIC州Loy Yang発電所(A号は2035年、B号は2047年に閉鎖予定)、QLD州Callide発電所((A号は2015年閉鎖、B号は2028年、C号は2038年に閉鎖予定)、SA州Northern Power発電所(2016年閉鎖)、WA州Muja Power発電所(2029年閉鎖予定)である。一方、与党労働党の豪連邦Chris Bowen気候変動エネルギー大臣は、この構想について「豪州のエネルギー確保と経済安定を掛けたギャンブルに等しい」と批判し、「原子力発電所の建設と関連する費用や税金などが明らかにされていない」と述べた。
