豪：Mineral Resources社、WA州Yilgarn地域の鉄鉱石事業を終了と発表

　2024年6月19日付けの地元メディアによると、豪Mineral Resources社は、WA州Yilgarn地域で行っている鉄鉱石事業を2024年末に終了する。同社は同地域で5鉱山の鉄鉱石鉱山を操業しているが、これらの鉱山のマインライフが終わりに近づいていることや同地域で鉱床を新たに開発するには莫大なCAPEXや長いリードタイムが必要とされることなどから、操業継続が財政面で不可能と判断した。同社は今後、同地域の鉄鉱石生産を段階的に縮小していき、2024年12月31日までに最大4百万tの鉄鉱石を出荷した後、出荷を終了する。同社は同地域の鉱山の今後について、売却するかリハビリテーションを行うかの検討を行う予定である。また、鉄鉱石事業の終了に伴い約1,000人の従業員を解雇するが、同州における同社のOnslow鉄鉱石プロジェクトなどで数か月先に約800人の雇用が生じるため再雇用する予定である。同社は同地域で生産する鉄鉱石を同州Esperance港から出荷しており、2022/23年度の出荷量は7.6百万tと同年度における同港の出荷量の半分を占めた。同メディアによると、同港は同社が同地域の鉄鉱石事業を終了することについて「非常に遺憾である」とコメントした。