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ペルー:Southern Copper社、Tia Maria銅プロジェクト活動再開
2024年6月29~7月3日付け現地報道によると、Southern Copper社は、2024年7月1日からTia Maria銅プロジェクト(Arequipa州)の活動を再開するとの通知を従業員に送付した。本通知の中で同社は、2019年の鉱山建設許可取得後、最適な活動開始時期を定めるため政府と調整を重ねてきたとした上で、「全国、Arequipa州、Islay郡全てのレベルにおいて社会的・政治的な条件が整った」ことから活動再開すると説明した。
Gonzales社長は、プロジェクト反対派の勢力は近年縮小した上、同社はダム建設を計画しており(反対派の懸念の1つである水資源に係る対応を行っていることから)争議に発展することなく開発を進められる見通しを示した。また鉱山建設には約2年を要し、2027年には確実に生産を開始すること、投資額は約14bUS$となる見通しを示した。
本決定についてMuchoエネルギー鉱山大臣や主要鉱業関係者は、非常にポジティブなニュースだとして他のプロジェクト開発推進への波及効果に期待を表明した。一方地元Tambo渓谷では、農家団体の代表らが同年7月5日に抗議デモの実施を発表したほか、Islay郡Ale知事は現地には未だ反対派が存在しており社会的コンディションは整っておらず、仮にデモが激化し犠牲者等が発生した場合は中央政府の責任になると主張した。
