ペルー：エネルギー鉱山大臣、Quiulacocha廃滓堆積場金属回収プロジェクト開始式に出席

　2024年7月15日付けエネルギー鉱山省（MINEM）の発表によると、同省Mucho大臣は加Cerro de Pasco Resources社のQuiulacocha廃滓堆積場金属回収プロジェクト（Pasco州）開始式に出席し、本プロジェクトはQuiulacochaコミュニティだけでなくCerro de Pascoの住民70千人に裨益すると述べた。また本プロジェクトは休廃止鉱山鉱害（PAM）対策を兼ねているとし、政府は本件のように技術を用いてPAMを再利用し付加価値を高める、近代的な鉱業を推進していると説明した。またMINEMはPAM対策や再利用への投資関連の手続きが極度に煩雑であることを認識しており、本状況改善のために関係当局や民間セクターと必要な調整を行う方針を表明した。
　Quiulacocha廃滓堆積場は面積115haで、Cerro de Pasco多金属鉱山の1920年代～1992年の選鉱廃滓約70百万tが存在しており、2012年にJA Brophy社が実施した調査によれば、本堆積場の資源量は精測カテゴリーで2.5百万t（品位：亜鉛1.46％、鉛0.85％、銀38g/t）、概測カテゴリーで4.9百万t（品位：亜鉛1.43％、鉛0.76％、銀38g/t）が計上されている。