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米:Peak Energy社、ナトリウムイオン電池のフル生産開始に向け55mUS$を調達
2024年7月17日付けのプレスリリースによると、米Peak Energy社はナトリウムイオン電池のフル生産を開始するため、資金調達ラウンドSeries Aにより55mUS$の資金を確保した。今回の資金調達はシンガポールXora Innovation社が主導、また同社の既存出資者であるベルギーEclipse社と戦略的パートナーの米TDK Ventures社、さらには新規出資者として米Lachy Groom社、米Tishman Speyer社、アルゼンチンTechEnergy Ventures社、イスラエルDoral Energy-Tech Ventures社なども参加した。
同社によるとナトリウムイオン電池はコストやサプライチェーンの安定性、スケールや安全性においてリチウムイオン電池より優れているという。また米国の電力需要は2030年までに20%増となると予想されていることから、ナトリウムイオン電池のような国産の蓄電池を用いることで再生可能エネルギーを用いた将来的な電力の確保を最大化できるとしている。同社は早ければ2025年にも、パイロットプログラムに参加する顧客6社にナトリウムイオン電池のシステムを全面的に提供するほか、ギガスケールの国内初ナトリウムイオン電池工場の建設にも着工する予定で、2027年の開設を目指している。
現地メディアによると、同社は天然の岩塩やかん水から入手できるナトリウムイオンを使用しており、入手が容易でリチウムよりも安価だという。また同社CEOによるとナトリウムイオン電池は15千サイクルとリチウムイオン電池の8千サイクルよりも長持ちすることからバッテリー寿命が長く、同社は電力網スケールの蓄電用に長時間のシステムを提供する計画だという。なおBloombergNEFのアナリストによると、ナトリウムイオン電池はエネルギー密度が低いため、電気自動車(EV)市場には不向きだという。


